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IR資料の最終チェック

IR実務

決算説明会資料の数字を最終チェックする手順

決算説明会資料の数字に誤りがあると、投資家の信頼を損ないます。公表前の最終チェックで見るべきポイントを手順化しました。

この記事でわかること

  • IR資料の最終チェックで見るべき箇所
  • グラフと表の数値一致の確認方法
  • 決算短信・有報との数値照合手順
  • 前期資料との継続性チェック

目次

  1. 表紙・目次の確認
  2. 数値の桁数と単位の整合
  3. グラフと表の一致確認
  4. 前期資料との継続性
  5. 決算短信・有報との照合
  6. 最終チェックフロー
  7. JapanKaikeiの活用

表紙・目次の確認

最初に確認すべきは表紙と目次です。意外とここに単位の記載漏れや日付の誤りが残っていることがあります。

  • 対象期間(「2026年3月期 第2四半期」等)が正しいか
  • 「単位: 百万円」等の単位記載があるか
  • 会社名・ロゴが正しいか
  • 目次のページ番号が最終版と一致しているか

数値の桁数と単位の整合

資料内のすべての数値について、表記されている単位と実際の桁数が合っているかを確認します。

たとえば「単位: 百万円」と記載されているのに、売上高が「12,345,678」と表示されていたら、千円単位の数字を誤って使っている可能性があります。

よくあるミス: Excelから数字を転記する際に、ソースファイルの単位と資料の単位が異なっていて桁がズレる。転記時には必ず単位を確認してください。

グラフと表の一致確認

グラフの数値は表から自動生成されていることが多いですが、手動でグラフを作成・修正した場合、表とグラフの数字が一致しないことがあります。

  • 棒グラフの高さ・値ラベルが表の数字と一致しているか
  • 円グラフの構成比が表の数字から正しく算出されているか
  • 折れ線グラフの各点が表の数字と一致しているか
  • グラフの単位(軸ラベル)と表の単位が同じか
  • 前期以前のグラフ数値が修正されていないか(遡及修正がある場合は正しく反映されているか)

前期資料との継続性

投資家は前回の決算説明会資料と見比べることがあります。以下のポイントで継続性を確認します。

  • 前期に記載した予想値と、今期の実績値が整合しているか
  • 前期の数字が今期の「前年同期」として正しく記載されているか
  • KPIの定義や計算方法が変わっていないか(変わった場合は注記があるか)
  • セグメント区分が変更されていないか

決算短信・有報との照合

決算説明会資料の数字は、決算短信や有価証券報告書と整合している必要があります。特に以下の項目を照合します。

  • 売上高・営業利益・経常利益・純利益が短信と一致しているか
  • セグメント別売上が短信の内訳と一致しているか
  • 配当金額・配当性向が短信と一致しているか
  • 業績予想の数字が短信と一致しているか
  • 単位の違い(資料は億円、短信は百万円等)による変換は正確か
注意: 説明会資料は「億円」単位で分かりやすく表示し、短信は「百万円」単位で開示することが多いです。単位変換の正確性を必ず確認してください。

最終チェックフロー

以下の手順で最終チェックを行うと、漏れを防げます。

1

表紙・目次の確認

期間、単位、ページ番号を確認。

2

全数値の単位チェック

各ページの単位表記と数値の桁数が整合しているか。

3

表の内部整合

合計値、前年比、構成比の計算が正しいか。

4

グラフと表の照合

すべてのグラフが表の数字と一致しているか。

5

短信との照合

主要数値が決算短信と一致しているか。

6

前期資料との比較

継続性と予想値の整合性を確認。

JapanKaikeiの活用

説明会資料が億円単位、短信が百万円単位の場合、照合時にJapanKaikeiで単位を揃えると効率的です。コピー形式を選べるので、チェック用のExcelシートにそのまま貼り付けて照合できます。

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