準備が必要な理由
説明会では、売上や利益そのものより、どういう単位で、どこから持ってきた数字かが問われます。質問に対して数字をすぐ出せる状態にしておくと、会話が途切れにくくなります。
質問メモの型
| 質問 | 回答の軸 | メモする項目 |
|---|---|---|
| 前年との差は? | 前年差の要因 | 単位、期間、特殊要因 |
| 利益率は? | 構成比 | 分子・分母の定義 |
| 今期見通しは? | 前提条件 | 使用した資料と日付 |
準備の流れ
想定質問を並べる
頻出質問を事前に洗い出します。
根拠となる数字を添える
回答と一緒に出典を残します。
当日の言い回しを整える
短く、単位が分かる言葉にします。
答えづらい質問
- 定義が複数あるKPI
- 単位が資料ごとに違う数字
- 更新直後で版が分かれる数字
- 四半期ごとに意味が変わる比較
数字ベースの回答メモの作り方
想定質問は、質問文だけでなく「回答に使う数字」「出典」「単位」「補足条件」をセットで準備します。例えば「広告宣伝費が増えた理由」を聞かれる場合、前年差だけでなく、売上比率、対象期間、前年の特殊要因を同じメモに残します。
回答メモは長文にする必要はありません。質問に対して最初に答える一文、その根拠になる数値、追加で聞かれたときに出す補足資料の順に並べると、説明がぶれにくくなります。
- 回答の主張を1文で書く
- 主張を支える数字を同じ単位で並べる
- 出典ページと更新日を残す
- 答えない範囲や未公表情報を明確にする
回答前に確認する数字の前提
想定質問を作るときは、質問に対する答えだけでなく「その数字をどこまで話してよいか」も整理します。決算説明会では、開示済みの数字、社内管理用の数字、将来見通しに近い数字が混ざりやすいため、回答メモの段階で扱える範囲を分けておく必要があります。
例えば、投資家から「利益率が下がった理由」を聞かれる場合、回答に使う数字は売上高、売上原価、販売費及び一般管理費、特殊要因の4つに分けると説明しやすくなります。単に「費用が増えた」と答えるより、どの費用がどの期間に増えたのかを示せる方が信頼されます。
| 質問タイプ | 準備する数字 | 注意点 |
|---|---|---|
| 増減理由 | 前年差、増減率、主な内訳 | 一時要因と継続要因を分ける |
| 利益率 | 分子、分母、対象期間 | 定義を先に説明する |
| 見通し | 開示済み前提、レンジ、更新日 | 未公表情報に踏み込まない |
当日の回答では、数字を多く出すほどよいとは限りません。最初に結論を述べ、次に根拠となる数字を1つか2つ示し、必要に応じて補足資料へ誘導する構成にすると、説明が長くなりすぎません。
事前メモには、回答者が口頭で使う単位も書いておきます。百万円のまま話すのか、億円に読み替えて話すのかを決めておくと、当日の表現が安定します。
回答メモには、答えない範囲も書いておくと、当日の説明がぶれにくくなります。
JapanKaikeiの活用
質問に答える前に単位をそろえておくと、説明の抜けが減ります。数字ベースの質問ほど、元データの単位が統一されているかが効いてきます。
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